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第1回|SAICO[鈴木彩子]さん(シンガーソングライター) | FUKUOKA PINK RIBBON|福岡ピンクリボン

第1回|SAICO[鈴木彩子]さん(シンガーソングライター)

saiko

 大切な人にもう二度と会えなくなる現実。

会ってはしゃいだり、夜中に電話したり、喧嘩したり、悩みを打ち明けたり
そんな「当たり前のこと」当たり前の様に思ってた事が
今では「大変貴重な事」に変わり、大切な思い出となっている。

2009年7月28日に友達の川村カオリちゃんが旅立った。
本当は思い出なんかにしたくない、
ずっとずっと続くもんなんだって思ってた。
10代、20代、30代を共に生きた。
歳を重ねるにつれ、お互いが打ち明ける悩みの「質」も変わって行き
環境も、考え方も変わった。成長して来た・・・と信じたい。
そして、これから30代後半を経て、40.50….80代と
お互いに成長し合い、けれど時には「昔と何も変わってないね」などと言い合い、
皺が1本増える度に落胆したり、大切なものが増えてゆく喜びを分かち合ったり、
それが当然の事で、そうなる事を疑った事さえなかった。
まさかこんな一瞬で未来が奪われるなんて….。

彼女が闘病中に言っていた。
「普通にご飯食べれたり、歩けたり、息が吸えるという事は本当に幸せな事だ」と。
「普通」という言葉はどこか、刺激的じゃないような気がして
肯定的に受け取られない場合もあるかもしれないけれど
カオリちゃんが目の前から消えて、逢いたくても逢えない今、
特別じゃなくていい、普通でいいから、、、
カオリちゃんとの「普通の日々」を、、
まだまだずっと続けていたかった…と強く思う。

みんなに愛されていたカオリちゃん。
カオリちゃんを慕っていた多くの仲間達の脱力した涙を何粒も見た。
放心状態になる者、嗚咽が止まらない者、、崩れ落ちて行く者・・・。
そしてカオリちゃんは大きなメッセージを残し、天使となった。

「命を大切に」
「一瞬一瞬を大切に」
「家族や仲間を大切に」
「自分自身を大切に」
「愛を忘れずに」

乳がんというものが奪って行った私達の仲間「カオリちゃんの命」
早期発見すれば助かる病。
私は毎年7月28日に乳がんの検診をする事にした。
乳がんだけでなく、女性なので子宮の検診も。

大切にしようと思う。
「時間」も「自分自身」も。
自分を守れなかったら、きっと誰も守ってあげられないだろうから。

2009.11.27 SAICO(シンガーソングライター)
http://saico315.com
1990年5月21日ビクターよりデビュー
2003年、「SAICO」に改名
レーベル:
ビクター音楽産業(1990~1997年)
DAIPRO-X(1997~2000年)
MOMINEKO RECORDS(2001~2003年)
DEAD GIRLS(2005年~)
arights records(2007年~)